脱炭素ワールド

　ORLENと横河ヨーロッパは、カーボンニュートラルな合成航空燃料の工業規模生産を開始するために提携した。両社はCO2グリーン水素から燃料を合成する技術プロセスを強化するために協力することで覚書を交わした。

　ORLENは航空業界の効果的な脱炭素化を推進する態勢を整えていく考え。同社は2030年末までにSAF生産能力を７万t/yとすることを目指している。

　両社の共同プロジェクトは、合成燃料を生産するための包括的な工業規模のプロセスの開発を支援するもので、合成燃料生産のための統合管理ソリューションを開発する。これにはデジタルツインの構築も含まれ、最も経済的に実行可能で環境的に持続可能な合成の選択に焦点を当てた生産プロセスのシミュレーションと微調整が可能となる。

　このソリューションは、2030年末までに建設される合成燃料生産の新しい生産施設に適用される予定だ。

　横河電機はすでに、オートメーション技術、製油所や石油化学プロセスをモデル化するソフトウェア、生産施設のエネルギー消費を最適化するツールなど、包括的なソリューションをORLENグループに提供している。